三大寺院の「ワット・プラ・ケオ」「ワット・アルン」「ワット・ポー」が昔から観光地として有名ですが、最近ではインスタ映えスポットとして人気急上昇中の「ワット・パクナム」が加わり、四大寺院が人気定番観光地となっています。
今回はバンコクの寺院を効率よくまわったオプショナルツアーの体験記をお伝えします。
目次
バンコクの観光はオプショナルツアーがおすすめ!
バンコクにはもう十数回と来ていますが、「ワット・プラ・ケオ」や「ワット・アルン」などの有名寺院の観光をしたのは20数年前になります。
はじめてバンコク旅行に来たときに観光した以来、三大寺院の観光はしたことがありません。
かなりの年月が経っているので、
「もう一度行ってみたい」
と思ってはいたものの、それぞれの寺院が離れた場所にあり、また船での移動があったりするので、
「誰か一緒に来たときにツアーでまわろう」
と決めていました。
昨年8月に次男が一緒にバンコクに来ることになりましたので、寺院をめぐるオプショナルツアーの予約をしました。
限られた日程で効率よく観光するのならツアーに入るのが一番ですからね!
寺院めぐりオプショナルツアーへの申し込み
ツアー出発日の3日前くらいに申込みをしました。
ベルトラのオプショナルツアーになります。
「ザ・デッキでのランチ付きプラン2500バーツ~」を2名で予約しました。
このツアーの良いところって三大寺院だけでなくて今人気の「ワット・パクナム」が含まれているところです。
ワット・パクナムは2012年に完成したばかりの新しいお寺で吸い込まれそうな宇宙のような天井画が有名です。
インスタやガイドブックなどで目にしてから
「実物を見てみたい」
とずっと思っていたので、三大寺院のほかにワット・パクナムに連れて行ってくれるツアーを探したのです。
半日で4つの寺院をまわれてしまうって最高ですね!
三大寺院+ワット・パクナムのオプショナルツアー体験!
ツアーのルート
当日は朝6:30に私たちのコンドミニアムまで車でお迎えに来てくださいました。
私たちのほかにはもう一組小さな子供連れのご家族がすでに車に乗っていました。
この日はこの2組でツアーに出発です。
ガイドさんは日本語が堪能なタイ人女性です。
ホテル(出発) → ワット・パクナム → ワット・アルン → ワット・ポー → ワット・プラ・ケオ → ザ・デッキ(昼食) → BTSサラディーン駅(解散)
このルートでまわりました。
ワット・パクナム
ワット・パクナムに到着したのは開館時間8:00の10分前くらいでした。
6:30にコンドミニアムを出発したのでかなりの時間車に乗っていましたね。
ワット・パクナムの場所はチャオプラヤ川を渡った先のトンブリー地区にあり、バンコクの定番観光ルートから少し外れたところにあります。
行きにくい場所なのでこうやって車で連れてきてもらうのが一番楽です。
開館時間になるまでガイドさんからワット・パクナムの説明を聞きながら待ちました。
外観はこのような白亜の大仏塔で塔の高さは80メートル、内部は5階建てになっています。
アユタヤ時代に建立された長い歴史を持つ由緒あるお寺で、故プミポン国王(ラーマ9世)と王妃の72歳の誕生日を記念して建てられたものです。
2004年に建築が始まり、2012年に8年の歳月をかけて完成した新しい寺院です。
一番の見どころである大仏塔5階にある緑のガラスでできたエメラルドの仏塔になります。
ガラスの仏塔は下からライトアップされているため、うっすらエメラルド色に輝いて見えるのです。
大仏塔の上に広がるのが、過去二十八仏とそれぞれの仏様が悟りを開いた28種の菩提樹が描かれた天井画です。
塔頭上に描かれた天井画がまるでプラネタリウムのようで幻想的ですね。
仏塔の下部を取り囲んでいるのが、ガラス製の80頭のパヤーナーク(竜王)です。
蓮の花もエメラルド色のガラス製。
神々しく輝く仏塔に思わずため息が漏れること確実です。
タイの他の寺院とは一線を画す美しい世界観のワット・パクナムで、瞑想したり、写真を撮ったり、さまざまな形で魅力を満喫していただける場所です。
Wat Pakanam
住所:300 Ratcha Mongkol Prasat Road, Bang Wa, Phasi Charoen, Bangkok
開館時間:8:00~18:00
拝観料:無料
Webサイト(英語):https://www.facebook.com/WATPAKNAM.BKK/
ワット・アルン(暁の寺)
ワット・パクナム参拝後はワット・アルンに向かいました。
ワット・アルンの「アルン」とは「暁」を意味します。
三島由紀夫の小説「暁の寺」の舞台といわれています。
2013年から2017年にかけて大規模な修復工事が行われたので、現在は白さを増した外観を鑑賞できますよ。
私が来た20数年前のワット・アルンはもっと茶色かったので、まったく違うものを見ている感覚です。
ワット・アルンは階段で上っていくことができ、チャオプラヤー川や周辺風景を見渡すこともできます。
ただ、かなり急な階段なので、子連れだと無理して登らないほうがいいかもしれませんね。
ワット・アルンで大変特徴的なのは仏塔の形です。
高さ約75メートルの大仏塔とそれを囲む4つの小塔は、仏教が誕生した古代インドにおける世界観の中心である須弥山(しゅみせん)をイメージしたものなのだそう。
こちら古代インドの叙事詩「ラーマーヤナ」に出てくる守護神。
鬼神の「ヤック」と、猿神の「モック」なんだそう。
顔も一体一体違うし、お花もカラフルな陶製タイルが無数に埋め込まれた装飾が個性的で美しいです。
その名の通り夕焼けの空を背景に見たり、ライトアップされているワット・アルンは絶景ですよ。
Wat Arun
住所:158 Thanon Wang Doem, Khwaeng Wat Arun, Khet Bangkok Yai, Bangkok, 10600, Thailand.
開場時間:8:00~18:00(入場は17:40分まで)無休
ライトアップ:18:30頃~21:00頃
入場料:50バーツ
ワット・アルンからワット・ポーまでは渡し船を利用しました。
ワット・ポー
バンコク市内随一の広さと一番古い歴史を持つ「ワット・ポー」。
ワット・ポーは1788年にラーマ3世によって建てられたことがはじまりで、全長46m、高さ15mの金色に輝く寝釈迦像が有名な寺院です。
タイ式マッサージの総本山としても知られており、敷地内ではタイ古式マッサージを受けることができます。
半眼で微笑み横たわる寝釈迦像はラーマ3世により制作されました。
驚くべきはその大きさ!
写真に収めようとしても全身を映すのはなかなか難しいのです。
美しい足の裏もお見逃しなく!
足の裏には仏教の世界観を現した108の図が、美しい螺鈿細工(貝殻を研磨して模様にはめ込んでいく装飾方法)で描かれています。
人々に幸福をもたらすと言われているので、忘れずに見学してくださいね!
Wat Pho
住所:2 Sanamchai Road, Grand Palace Subdistrict, Pranakorn District, Bangkok
開場時間:8:30~18:30(無休)
参拝料:200バーツ(120cm以下の子供は無料)
WEBサイト:http://www.watpho.com/en#Page1
ワット・プラ・ケオ(エメラルド寺院)
ワット・プラ・ケオはタイで最も格式高い王室寺院で、正式名称は「ワット・プラシーラッタナサーサダーラーム」と言い、タイで最も美しく、きらびやかな寺院です。
ラーマ1世によって、1784年に創設されました。
本尊が翡翠でできたエメラルド色の仏像であり、タイ語でプラケオと呼ばれていることから、「ワット・プラ・ケオ」や「エメラルド寺院」という名前で知られています。
敷地内の黄金の仏塔には仏舎利(仏陀の遺骨)が納められています。
同じ敷地内にはかつて王や家族が暮らしていた王宮があり、その建物の一部は現在でも、王室の行事や祭典などに使われています。
入場料は500バーツとタイの寺院で最も高い拝観料な上に服装チェックも厳しいので注意が必要です。
プラ・シー・ラッタナー・チェディ。
アユタヤのワット・プラ・シー・サンペートを模した仏塔で仏舎利(お釈迦様の遺骨)を納めているんだとか!
手を合わせて拝んでおきましょう。
外壁のモザイクはラーマ5世時代のもの。
ここワットプラケオにはアンコールワットのミニチュア模型があります。
なんでもラーマ4世がアンコールワットの素晴らしさに感銘を受けて、造らせたとか。
まるで本物のように精巧に作られています。
プラ・モンドップは金の法典である三蔵経(トリピタカ)が納められている経堂です。
壁や柱の装飾がものすごく緻密で、きらびやかです。
装飾をじっくり見てみてくださいね!
内部は非公開。
いよいよ目玉の本堂がやってきました!
本尊のエメラルド仏が安置されています!
本堂には土足で入れないので、靴を脱ぐ必要があるので入り口右手にある靴箱に靴を置いていきます。
ただ、写真のようにめちゃ混みです。
同じツアーの子連れ家族はこの状況を見て断念し、外で待っていました。
私と息子は本殿の中へ。
エメラルド仏はタイでもっとも重要な仏像とされています。
ただし、お堂内では写真撮影禁止です。
この本尊は厚く信仰されており、年に3回国王自らが金の衣を取り替える儀式を行うそうです。
エメラルド仏と呼ばれていますが、上述のように翡翠で作られているので、材質はエメラルドではありません。
思ったより小さい仏像でしたが、とても神秘的で心が洗われるようです。
これで私の煩悩も少しは取り払われたでしょうか?笑
それから、ワットプラケオで見られるちょっと不思議な像たちも独特で見逃せません!
キンナラ。
ヒンドゥー神話の聖鳥で音楽の精霊。
ドゥシット・マハー・プラサート宮殿。
こちらは戴冠式にも使われる重要な建物で、タイの伝統的な建築様式で造られています。
ココに注意
とにかくほかの寺院とは比べ物にならないほど混んでいたのがワット・プラ・ケオです。
敷地が広大なので自分たちだけではどのようにまわっていいかもわからないくらいでしたのでガイドさんがいて助かりました。
また服装はどの寺院でも厳しいので袖付きの上着や長いスカートやズボンを身に着けていきましょう。
Wat Phra Kaeo
住所:Thanon Naa Phalaan khween Pra-Barom Mahaa-Rachawang, Khet Phranakhorn
営業時間: 8:30〜15:30(最終入場)
参拝料: 500バーツ
「ザ・デッキ」での食事
私たちは食事付きのコースで予約をしていましたので、ワット・プラ・ケオの後は車でレストランまで案内していただきました。
もう一組の家族は食事付きにはしていなかったようでそのまま車で最寄り駅に送っていただいたようです。
ホテルは3つ星レベルだと思うのですが、とにかくワット・アルンが川向うに見えてロケーション的にはとても良い場所だと思います。
夜でしたらワット・アルンのライトアップが最高にキレイに見えるでしょうね。
出された食事は牛肉のグリーンカレーチャーハン。
ドリンクのみ自腹です。
- 海老入りパッタイ(タイ風焼きそば)
- 牛肉のグリーンカレーチャーハン
- 豚肉入りバジル炒め(目玉焼き乗せ)
予約時にこの中から選ぶようにとのことでした。
わざわざ食べに来るほど美味しいものではなかったので、解散場所のサラディーン駅で好きなものを食べた方がよかったかな。
まあ、ここは食事というよりも景色を楽しむ場所ですね。
ここは夜に来てみたい場所ですね~
食事の後はまた車でお迎えに来てくれ、サラディーン駅まで送っていただき解散となりました(13:00くらい)。
オプショナルツアーの感想
今回のオプショナルツアーではバンコクの三大寺院+ワット・パクナムをまわりましたが、個人でまわるよりメリットは大きかったと思います。
- 行きたいところだけを選べる
- 効率よく早くまわれる
- 炎天下の移動がない
- ガイドさんに観光以外にもいろいろなことを尋ねられる
きっと個人でまわったら一日コースになると思います。
半日でまわれるって効率がいいですし、バンコクの暑い中の観光地めぐりを涼しい車移動ができるのはありがたいです。
また、ガイドさんがタイ人でしたのでここぞとばかりタイについての知りたかったことをたくさん聞くことができました♪
拝観料や移動の船のお金もすべてツアー料金に含まれていて手配もすべてやってくださいます。
(チケット買うのに並ぶ必要もない)
こちらはただガイドさんについていくだけの楽ちんな旅。
私の旅は飛行機もホテルも個人手配なので興味のあるところだけかいつまんでまわってくれるオプショナルツアーはとても助かります。
バンコクにはたくさんのオプショナルツアーがあるので次はどこに行こうか迷うところです。
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この記事が皆さんのお役に立てたらうれしいです♪